Ryoko

母の眠りのRyokoのレビュー・感想・評価

母の眠り(1998年製作の映画)
3.8
メリル・ストリープとレニー・ゼルウィガーが母娘役ということで鑑賞。
専業主婦で街から出ずに家族のために尽くす母親。そんな母親のような生き方はしないと言っていた娘が、母親の死が目前に迫ったことで、1人の女性として母親の生き方に想いを馳せ、多面的に見られるようになっていく過程が丁寧に描かれている。
明るくおおらか、ちょっと鈍感そうに見えていた前半の母親のイメージとは一転、後半はすべてを見透かしていた母親の凄みのようなものが垣間見える。「家族愛が描かれた良い話でしたね」では片付けられない話だった。前半と後半で全く違う顔を見せるメリルの演技は見もの。
「幸せになるには、今あるものを愛せば良い。無くしたものを求めるのをやめたら人生は穏やかになる。」が名言。
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