母の眠りの作品情報・感想・評価

「母の眠り」に投稿された感想・評価

母の病、看病のためキャリアをあきらめて実家に帰る娘

思いました
”家庭らしい家庭“
“母親らしい母親”
”父親らしい父親“
この”らしい“は、決して家族のためではなく”他人“に向けてのため?

いやいや、こんなの家族じゃない?
どーしてどーして家族なんてこんなもの?
・・・残念ながら自分には、最後まで答えは出せませんでした
himaco

himacoの感想・評価

4.2
「愛してるわ」「私もよ」「知ってる、分かってたわ」
母はいつまでもどこまでも母であった。
メリル・ストリープ、圧巻の演技。

専業主婦の母ケイト(メリル・ストリープ)のように生きたくないと思う娘ヘレン(レニー・ゼルウィガー)は、作家であり大学教授の父(ウィリアム・ハート)へと憧れを向けていた。

病床の母に寄り添うことで見えてくる真の姿。家庭的で無邪気で鈍感なように見えていた母。

死が迫った今、母が娘に伝えておきたいこととは。

要所要所に流れるベット・ミドラーの曲が胸に沁みる。
Ryoko

Ryokoの感想・評価

3.8
メリル・ストリープとレニー・ゼルウィガーが母娘役ということで鑑賞。
専業主婦で街から出ずに家族のために尽くす母親。そんな母親のような生き方はしないと言っていた娘が、母親の死が目前に迫ったことで、1人の女性として母親の生き方に想いを馳せ、多面的に見られるようになっていく過程が丁寧に描かれている。
明るくおおらか、ちょっと鈍感そうに見えていた前半の母親のイメージとは一転、後半はすべてを見透かしていた母親の凄みのようなものが垣間見える。「家族愛が描かれた良い話でしたね」では片付けられない話だった。前半と後半で全く違う顔を見せるメリルの演技は見もの。
「幸せになるには、今あるものを愛せば良い。無くしたものを求めるのをやめたら人生は穏やかになる。」が名言。
メリル・ストリープのセリフ一つ一つに共鳴しました。ガンを告知され死期が迫ってきた母親という役でしたが、彼女が言う「夫婦とは?」「家族とは?」それを娘(レニー・ゼルウィガー)に伝えようとした姿に感動せざるを得ませんでした。
娘は小さい頃から家庭的な母が好きになれず、小説家の父(ウィリアム・ハート)に傾倒してました。その影響でニューヨークに出て、記者の仕事に就きキャリアウーマンとして活躍してたのです。「母のようになりたくない!!家庭に入るより、自分の人生を仕事を通して謳歌したい!!」それが娘の考え方だったのです。
子供て勝手なもので、自分の周りにある幸せを見ようとしない節があります。そういう私も若い頃に父と母を否定するようなことも言ったことがあります。何故親にそんなこと言えたのでしょうか?それは子供の幸せは親から与えられたものだからと私は考えます。自分が親になると、幸せは築き上げていくものになり人からは与えられなくなるのですから…。
どれだけお金持ちになっても、立派な職業に就いても淡々と日常生活を送ることで家族というのは成り立つものです。その積み重ねは年月が経てば経つほど大きくなります。メリル・ストリープ演じた主人公が夫の浮気を知らないふりして容認してたのも、夫や子供そのものが人生の一分であり過去を否定できないと悟ってたからです。
この年になってるから、その心境がよく分かります。人間は誰かからの恩恵により支えられて生きてるのです。
それを知ってる母親だからこそ娘に幸せを実感できる心を持ちなさいと言えたのではないでしょうか?
個人的にはヒューマニズム溢れるかなりの秀作だと思いますよ。
KenzOasis

KenzOasisの感想・評価

4.5
「幸せになるのはとても簡単なこと」

ジャーナリストとしてニューヨークで働きづめの娘はいつも忙しく、何かに怒っている。それに対して専業主婦の母は同じく毎日が忙しいけれど底抜けに明るくパワフルで、誰にも親切で、家族を愛していて、いつだって笑顔で楽しそうにしている。

父の誕生日を祝うため帰省した折に母がガンになってしまったことを知って、止むを得ず娘の自分が家事や身の回りの世話をすることになり、母の代わりを務めることで母の生き方に触れ、”家族”を見つめ直すヒューマンドラマです。

病に伏す母を大女優メリル・ストリープ
中心となる娘はレニー・ゼルウィガー
穏やかな父にウィリアム・ハート

とっても良い映画でした!まずキャスト最高級ですよね…
レニー・ゼルウィガーが感情豊かに演じている独白に始まり、回想していくように物語が展開していきます。
家庭的で魅力的な母としてのメリル・ストリープもやっぱり素晴らしいんですが、大女優だなと感じさせる見事な名シーンがしっかり待っていました。
ウィリアム・ハートは今回は少し控えめですが『スモーク』の時のような博学と穏やかさに加えて、ジョークを交える柔らかさのある作家の父を演じています。

ただただ単純に感動的に展開して母強し!となるわけでなく、自分が母の代わりになってみて初めて父と母との記憶を思い出したり、初めて感じることがあったりすることがしっかりと観ていて伝わるところが良かったなあ、と思いました!

それぞれに生き方はあるし、幸せも人によって変わる。長く生きれば生きるだけ、物事も変化していく。自分なりの答えを見つける方法はいろいろあるけど、その中でも誰でもやってみることが可能な一つの選択肢を、この作品は示してくれています。
家族は大事だよ、というお話なんじゃなくて、幸せに生きることが大事だよ、というお話かなと思います。

2018年1本目、早速良い映画を観ました!
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.7
ゼルウィガー目当てで観てみたら、心揺さぶられて何回も泣いてしまった。テーマがテーマだけに他人事とも割りきれなくて、途中自分の家族のことを思ったりもした。うるさいなと思うことはあるけど、やっぱり親って特別だな。
小森

小森の感想・評価

5.0
やっぱメリルはすげぇや。今あるものを愛すというセリフ大好き。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2015/8/24鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ガンに冒された母親、その平凡な生き方に反発していたが母の介護を経て心情を理解する娘、そして一見何の役にも立っていない父親...ある1人の人生の終幕に際して互いが知る互いへの想いが交錯する。皆仲良くハッピーにといった爽やかさは微塵もなくすれ違う親子の噛み合わない歯車の不協和音が終始続き、そして(恐らく)隠された事柄まで全て見抜きながら一人その場を立ち去った母親が残した優しさと残酷さ含めて気が晴れることはない。メリルにレネーという芸達者が演じているから、なおさらリアリティをもってその痛さが刺さってくる。
LUKESIS

LUKESISの感想・評価

4.0
若い時と今では響き方が違う。

こんなに素敵な母であり妻である女性の人生、幸福論、苦悩。

10年後に言いたかったと、
死期が近い母から娘への言葉の数々が印象的だった。

“幸せになるのは 簡単なことなのよ
今あるものを 愛せばいい
なくしたものを 求めるのをやめたら
人生は穏やかになる”

いい映画だった。
つき

つきの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母と息子の物語見た直後に見た母と娘もの。国文学者の父を尊敬し、自らも記者の道を邁進していた娘のもとに、父の誕生日祝いに帰るよう母からのお達しがある。
仮装をとりいれたサプライズパーティーは和やかに終わり、そのあと父から母が病気であることを告げられる。家に他人をいれることを母が嫌がるからお前がこっちにきて母の世話をしてほしいと打診される。
今大きなヤマを追っていた彼女は、それでも食い下がる父に負けて母の世話を引き受ける。
病気であることが信じられないくらい、パワフルにボランティア活動や友達の励ましをする母、それと同時に追っていた仕事がうまくいかなくなる。家事や慣れない母の世話、仕事のことと重なった彼女の目に、父親が若い女と肩を抱いて歩いているところを目撃する。
尊敬していた父が、実は子供っぽいところもあり、男としての顔もあると知っていくうちに、母への不憫さが増していく。
父への怒りが際限なくわいている彼女に母親は涙の告白をする。
パパのことであなたが知っていて私が知らないことはないわ。
その一言が衝撃的だった。この女性はなんてつよいのか、どれほど愛を持っているのか。
そして病状の悪化が再び父と娘を引き寄せていく。
ラストのちょっとしたミステリ要素がすき。
あれはつまり、母親は薬をねだっては隠し持って貯めていたのか。それともこんなこともあろうかと、的に動けるうちに隠しておいたのか…いや、見つかるか。
いい映画だった。それにしても、向こうって死体のうえに花植えるんだね。
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