この時代のサスペンスやフィルム・ノワールは、コンパクトで無駄がなく、テンポが早い割には展開が目まぐるしく凝縮されているから、気持ち良く楽しめる。
若干、銃規制に対する政治的スタンスが前面に出るのが引っかかるけれど。
一部、伏線の張り方がくどすぎて、オチが読めちゃうのはご愛嬌。故障したテレビが発火した時点でほとんどバレてるのに、「5,000ボルトもあるんだぞ」とか「水がかかったら大変だ」なんてダメ押しし、挙げ句には「テーブルは金属製で脚はクロムだ」なんて、読めちゃうどころか詳細な流れまで確信してしまう。そこまで説明する必要ある?「放っといたら、こいつらクライマックスに行き着くまでに、先に答え言っちゃうんじゃないか?」「もうそれ以上言うなよ」って、別の意味でハラハラさせられたわ。
あと、シナトラの子分(一家?)、ポンコツすぎて草。