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メガゾーン23のbluetokyoのレビュー・感想・評価

メガゾーン23(1985年製作の映画)
1.2
23は23区のことらしい。マクロスと同じ仕掛けである。ただ、表面的には受け取れるかもしれないが、すぐに底が割れる。たとえば、大きな河川はどうするのだろう、とか、東京湾、鉄道はどうするの、とか。さらに、県境はどうなっているのだろう、とか。小松左京の首都消失みたいなものだろうか。もし、高畑勲が同じコンセプトで作ったら、もう、縄文時代あたりから調べて、平将門、北条三代、江戸時代、明治、大正、昭和と調べ尽くし、資料も収拾し尽くすことだろう。それをやらないで、「23区」というのは考えが浅すぎるのだ。マクロスと同じで、23区はどうでもよくて、自分が活動している範囲(23区)が実は張りぼてのセットのような建造物内だったら面白い、ということにすぎない。絵柄は面白いところもあるし、音楽が妙にかっこ良かったりするが、作品としては成り立っていない。1は我慢して見たが2は早送りにした。点数は低くしてある。若い人が伝説のアニメということで手に取ってしまうかもしれないからだ。点は、時代の史料的価値からである。見ておもしろいということはまったくないので注意して欲しい。
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