風ノ助

キンスキー、我が最愛の敵の風ノ助のレビュー・感想・評価

キンスキー、我が最愛の敵(1999年製作の映画)
-
キンスキー面白い
あんなにイカれた猛獣を使いこなしたヘルツォーク監督すごいなぁ

監督は自然相手の過酷な撮影状況に加え彼が奇行を繰り返すのでどんなに苦労したかを真面目な顔で、時々笑いながら語る
反面彼の天才的な演技と強烈な個性に惹かれていて彼がいなくなって寂しい、彼を抱きしめたいと言う
他人にはわからない複雑な愛憎に満ちた思いだ

共演のクラウディア・カルディナーレには緊張していて紳士的に振る舞っていたエピソードはちょっとかわいい
撮影中あまりの横暴ぶりに原住民のエキストラから「彼を殺しましょうか?」と真剣に持ちかけられて監督も断るんじゃなかったとw

全般クールに語ってるけど監督も相当クレイジーだからね

今のご時世だと監督の撮影方法もキンスキーの行動も絶対にアウトだと思うので二人ともこの時代に生きていてくれてよかった
まさに映画史に残る二人
風ノ助

風ノ助