小津安二郎の遺作。
娘を嫁に出すパパの哀愁。
とりあえず、娘のしまちゃんがめちゃくちゃ可愛い。エプロン姿なのにコルセットつけてるみたいにウエスト細い。
小津作品の全てが詰まってて、いつもの感じなんだけど、この時代の空気と言葉遣いや所作が丁寧で心地良い。
一番いいのは、ラストはもちろんとして、加東大介さんが楽しそうに軍艦マーチで歩くところ。まだ戦争が色濃く人々の心にあった時代。街中で海軍時代の上官に会うとか、そういうことたくさんあったんだろうな。
もし勝ってたらどうなってたと思います?
負けてよかったじゃないか。
バーのお姉さんの岸田今日子も良いんだよね〜敬礼ポーズしてくれるし。愛嬌たっぷり。
日常と非日常の繰り返しと、移り変わり。
人生の秋、ほろ苦い秋刀魚の味。