ガブXスカイウォーカー

白鯨のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

白鯨(1956年製作の映画)
2.8
ジョン・ヒューストン(監督・脚本)、レイ・ブラッドベリ(脚本)、そしてグレゴリー・ペック主演と錚々たるメンバー。

グレゴリー・ペックはいつもの理知的な紳士役ではなく、なんと顔に傷、隻脚のエイハブ船長役だ。絶大なカリスマ性を持ち、自分の足を食いちぎったモビィ・ディック(白鯨)狩りに執念を燃やす復讐の鬼。ラスト10分のモビィ・ディックとの激戦ではすさまじい狂気を見せつけてくれる。やはりグレゴリー・ペックはなにをやってもカッコイイ(吹替え版は定番声優、城達也の声がまた素晴らしい!)。映像も海上ロケ、スタジオ撮影、特撮を巧みに編集し、ちょっと見応えあり。

と書くと、面白そうと思うかもしれないが、実は半分以上はダラダラと漁をする海の男たちを写すばかりで退屈だ。本作は僕にとっては、世間の評価ほど面白くもなく、グレゴリー・ペックの熱演だけが心に残る古典映画であった。残念。