YasuhitoArai

どん底のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

どん底(1957年製作の映画)
4.1
黒澤明監督作品。
崖下の崩れかけの長屋に人生どん底状態な人々が暮らしている。ある日新しく巡礼の嘉平が長屋に訪れるが・・・という話。

長屋を中心とした会話劇。ゴーリキーの「どん底」が原作でありながら、江戸町民のユーモアであまり暗くなく、けっこう笑え、そして時折しゅんとさせる。

会話劇でありながら、黒澤組役者達の演技合戦により楽しく観れた。
山田五十鈴が一番存在感を出していた。中村鴈治郎がメイクで鴈治郎に見えない。いつも志村喬がやりそうな役を左卜全が演じていた。
女にベタぼれの三船敏郎がかわいい。
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