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極道の妻たちのSONIAのネタバレレビュー・内容・結末

極道の妻たち(1986年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

岩下志麻姐さん、カッコいいなあ、きっぷがよくて。きっぷなんて言葉もう死語になってるけど。
純情なかたせ梨乃も新鮮だった。
そして五社監督の撮る絵面が強い。
姉妹で取っ組み合いするところなんて、まだやるのかというほどリアルだった。ベッドシーンもまねちっこいこと。

しかしこういう反社を美化するような映画はもう無理かもしれないな。暴力団の跡目抗争でマスコミが取材とか今なら絶対に無理だ。

極道を愛したのではない、愛した男が極道だっただけ。
そんな女の性を描いたわけだ。
とはいうものの、町工場で働く病弱なお父さん、娘が二人とも極道者の妻になるとか可哀そうすぎる。

しかしラストの若い衆はあの警備の中、どこから?岩下志麻の喜びから驚き、悟りを表情だけで表すのが素晴らしかった。そして潔い終わり方も。
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