ぐるぐるシュルツ

リトル・チルドレンのぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)
3.7
自分の人生が自分から
水面に揺れ反射するように
ゆらゆらと離れていく日々。

〜〜〜

ざわざわと人生から逃れない人々が
ざわざわと動いていた。

物語の視線がシニカルに固定されているから、
「愚かなものね、人の欲望は」
って離れて見えるけど、
それは鏡だったりする。

自分がダブって見えるように
焦点が合わずに屈折した時、
どうすればいいか。

〜〜〜

うだるような夏の倦怠感と
気が狂うような人間の湿度。
そこに一粒のインクの染みのような性。
愛ではない、
ただひたらすら自己へと向かう何か。