ふぇりな

タワーリング・インフェルノのふぇりなのレビュー・感想・評価

4.0
なぜかわかりませんが無性にパニック映画が観たくなったので、文字通り金字塔(!?)なこちらを鑑賞しました。
徹頭徹尾火災とその脱出および救助活動に焦点が当てられている…と思いきや、意外にも火のまわりは遅く、あまり関係ない人間関係描写が結構多めなので、本当の意味で追い詰められるのはかなり終盤になってからだったような気もします。個人的には謎に多いベッドシーン(といってもすぐカットが切り替わりますが笑)はこんなにいらんよなあと思いましたが、不倫はダメだよ!的な教訓といえないこともないので、まあ許すか…という気持ちです(?)。

この映画で特筆すべき点は、やはりそのリアルな撮影にあるのではないでしょうか。どうやって撮ったのか気になって調べてみますと、どうやら五階建てくらいの模型ビルを何棟か建てて、そこを実際に燃やしたり爆破したりしたみたいですね。当時はCGなんてありませんでしたから、燃え盛る火の中で懸命に撮影したとは…恐ろしいほどのクオリティに仕上がっていても当然ですね。

悲しいことに、このようなビル火災は、人災含め世界中で何度も起きてしまっていますし、こればかりは(さすがに手抜きや違法工事は絶対に許されませんが)時代が進んでも完全になくなるわけではないと思いますので、怖さを実感しました。自分がもし火事にあったら何ができるか?もっと真剣に考えないといけなくなりましたし、改めて消防士さんってリアルヒーローだよなと尊敬の念を抱きました。

さて、最後の最後にこれで締めくくるのは若干軽すぎるとは思いつつも…スティーブ・マックイーン演じる消防隊長がかっこよすぎて惚れたのは私だけではないはず。彼のような人、一家に一人はいてほしい。
ふぇりな

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