昼間は百貨店勤務、夜は羽飾りの内職で家計を支える主人公オデット。
女手一つで、変わり者!?の息子と娘を育て孤軍奮闘。
なのに弱音は吐かない。ほんと無理しちゃって・・・
と心配になりながらも、人生の熟練者であるオデットは、常にささやかな幸せを見つけている。
そんなちょっとした幸福感を得る彼女の姿はなんか微笑ましい。
それは、お人形だったり、夕陽の海岸の壁紙であったり、バルタザール・バルザンの小説であったり・・・
作中突然始まる歌とダンスは、オデットの気持ちを表す表現としてスッと入ってきた。
幾つになっても、こうゆう気持を忘れないって素敵だ。
恋心を抱くなんて、年齢に全く関係ない。
ただオバちゃんだから、つらい過去も持っているから、つい無理しちゃう。
そんな終盤の展開にハラハラしながらも、本作観終わった時に味わえるこの幸福感。
不思議と心もふわふわ。彼女に活力を貰えました。
私にとってはあまり見ることの無かった、大人のラブコメ。
ああ。私はこんな作品も好きだったんだ。