八月の鯨の作品情報・感想・評価

「八月の鯨」に投稿された感想・評価

cuumma

cuummaの感想・評価

3.8
一緒に住んでいる高齢な姉妹が、過去を振り返り、現在を感じ、この先を考える。
終活をも考えたが、最後2人が答えを出したものは、生き抜く事だった。

もう少し歳をとったら、また観ようと思います。人生の知恵がいっぱい詰まった指南書です。
ゆかち

ゆかちの感想・評価

4.0
大ベテラン女優二人が魅せる癒しの90分✿
何十年も女優として御活躍するお二人。若い頃のイメージしかなかったのですが、とっても素敵なおばあちゃんになっていた♡やっぱり美貌って消えないんだなぁ·͜·♡自分も素敵な歳の取り方したい!


夏。別荘で過ごす姉妹。
八月になると入江に現れる鯨を見るのが小さい頃からのお決まり。子供の頃の回想シーンが混ざる。エモい。って今でこそ普通に使う言葉だけど、エモいがない時代はなんていってこの感情を現してたんだ(*‘ω‘ *)?

特に何が起きるとかではなく、日常が静かに繰り広げられていく。
美しい景色と丁寧な暮らし。可愛いらしい御婦人方♡

紅茶を飲みながら空を見上げたり、ネット環境を遮断して読書や会話を楽しめる環境、あと何年したら楽しめるようになるかな。今はスマホがないと生きてけないもんな(´˘`;)たまには時間を忘れて、ゆっくりするのも大事だよね☺︎
x

xの感想・評価

5.0
七月に観てしまった
開始5分ですきだとおもった。
ずるい、全ての色が。言葉が。
白い光が発光しているような映像でとても綺麗だった

この夕日が沈みきって月が浮かべば1日が終わるという毎日
身だしなみを整えられるご老人はいつまでも若々しいなぁ

亡くなった人が永遠になった時、その永遠に縛られて生き続ける。
Ds

Dsの感想・評価

4.0
「人生の半分はトラブルで、あとの半分はそれを乗り越えるためにあるのよ」
このセリフのためだけに見る価値がある
Agigon

Agigonの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

海原広がる景色の良い家に、老姉妹がゆっくりと時間を過ごす日常。訪れる客は昔馴染み。
盲目となった口煩い姉を妹がサポートし、生活の全てを妹が卒なく熟す。老老介護とまではいかない。姉は気丈で気高い人。妹は柔軟で人当たりの良い人。お互いそれで上手く生活している。
たまに海に姿を見せる、クジラやイルカ達に心を踊らせる。
(私には見てなかったけど😅)
潮風の吹くデッキで、妹が姉の白銀の髪をくしでとくシーンはとても素敵な時間だ。
特別何か起こると言うものではなかったが、美しい映像が印象に残る作品だった。
chiyo

chiyoの感想・評価

4.0
2022/7/27
90歳のリリアン・ギッシュ、79歳のベティ・デイヴィスを始め、登場人物たちが年齢を重ねた名優揃い。そして、リリアン・ギッシュの年齢を感じさせない矍鑠さに驚かされ、ベティ・デイヴィスは貫禄と偏屈さが見事で溜め息が漏れる。作中の姉妹関係は実年齢と逆転しているけれど、前者が妹、後者が姉でないと意味がない。そんな二人の生活を描くだけの物語ではあるものの、インテリアや花が可愛らしく、二人の性格の違いも面白い。また、二人ともが夫に先立たれ、それぞれの想い出の品を今も大事にしているのが微笑ましい。特に、目の見えない姉がその品を肌で感じるシーンが印象的。タイトルに冠している鯨に出会えなくても、歩み寄れた姉妹がこれからも幸せに暮らしてくれればそれで良い。
残念ながら2022年の7月29日に閉館となってしまったミニシアター岩波ホール。エキプドシネマなる会員制の大部分をしめるシニア層の足が、コロナの流行を契機にいっきに遠のいてしまったのがその原因だという。当館のみの上映しか許さなかったというその硬派な姿勢も、コロナそしてアマプラをはじめとするネット配信の隆盛には勝てなかったということか。

その岩波ホールの創立20周年記念作品として上映された『八月の鯨』は、当館にて何度もリバイバルされた大ヒット映画だという。故淀川長治氏が激賞したということでも知られている作品らしい。リリアン・ギッシュ(当時93歳)とベティ・デイヴィス(当時79歳)という老女優2人が姉妹役で登場する、大した事件がなにも起こらないある夏の終わりの2日間を描いた作品である。

足の不自由なティッシャは杖をついて、道端にはえているブルーベリーの実を摘みながらサラ(ギッシュ)の家を訪ねて来た。軒下では大工のジュシュアが騒々しい音をたてながら水道管を直している。白内障で目が見えない姉リビー(デイヴィス)は、しゃがれ声で今日も文句タラタラ。気さくなサラは近所の人気者、そんな気難しいリビーの世話をしながら忙しく家事をこなしていく。そこに岬直下の浜辺で釣りをしていたロシア亡命貴族のマラノフが、釣果をたずさえてやってきた.....

登場人物は棺桶に両足をつっこんでいそうな爺さん、婆さんばっかり。紅茶をのみながら世間話に花を咲かせる様子は、若い人が見れば間違いなく退屈に感じられることだろう。時間経過を感じさせるカメラ移動シーンも、お世辞にもこなれているとは言い難い。しかしこのイギリス映画、昭和の古いモノクロ邦画を見ているようなゆったりとした気分になぜか浸れるのである。

リビーがロングの白髪をサラにブラシさせながら「(死んだ)母と同じぐらい白くなったかしら?」と妹に尋ね、夕食に招待したマラノフを迎えるためサラが白髪交じりの髪を丁寧に結い上げ、マラノフの昔話に触発されたリビーが亡き夫の遺品であるブラウンの髪の一房で自分の頬を撫でる時、過ぎ去った時の重みに観客はただ呆然と立ちつくすしかない。その惜別の想いは、両親が亡くなった年齢をその子供たちが越えた時、いよいよ顕著になるのであろう。

映画ラスト、毎年現れる鯨を見に岬へとむかう姉妹。姉の世話につかれ気弱になった妹を気遣うように「きっと現れるわ」と気丈にふるまう姉。その時リビーの目には、若き頃妹と鯨を見にかけつけたセビア色の風景が広がっていたのではないだろうか。その頃と何ひとつ変わってはいないわ。後ろを振り返ってばかりじゃダメ。前よ、前だけを見つめるの。生きる希望さえ捨てないでいれば“鯨”はきっと再び現れる、閉館されたミニシアターの雄のスクリーンにも、きっと再び.....
コツコ

コツコの感想・評価

3.0
そこらへんに咲いてる野花で素敵な花束作れる環境が羨ましすぎた🥰💐2人の住むお家は古いけれど、巻き戻してじっくり見てしまうほど家具や食器が可愛い!

亡くなった旦那さんの写真や思い出の宝箱をずっと大事にしてるのが愛おしい。なんてことない日常だけど、嫌味を言い合いながらもお互いを受け入れて共に暮らしていく2人。映画に収録されていない何十年もの間、この姉妹は支え合って生きてきたんだもんね。鯨が何かの象徴な気がしたんだけど良い答えが思いつかなかった🌀
k

kの感想・評価

4.3
作品の雰囲気が魅力的。
姉妹愛って歳を重ねるほどに増す気がする
KKMX

KKMXの感想・評価

4.4
 岩波ホールが閉館してしまったので、岩波ホールの代表的なガーエーである本作を鑑賞しました。
 なかなか上手く言えませんが、心の奥底にじんわりくる作品でした。忘れがたい作品になりそうです。ロケーションも抜群に美しく、繊細で丁寧で、しっかりとビターな厳しさもあるガーエーだったと思います。名作。


 海辺の家で生活するリビーとサラの老姉妹。リビーは目が不自由になってしまい、生活もなかなか大変です。サラはかくしゃくとして明るいばあさんで、生き生きしてますが、リビーの介護に追われています。リビーは意地悪な性格なので、サラはひっそりとストレスを溜めます。サラは家に大きな窓を付けたいのですが、リビーは嫌がります。
 近所に住むロシア貴族の末裔であるイケメン爺さんマラノフが釣った魚を土産に姉妹の家を訪ねます。マラノフはダンディーなので、サラはワクワクしますが、リビーはいつも以上に意地悪を発揮していき…という話。


 リビーとサラのキャラの違いが印象深く、年を食っても人生の捉え方次第でハッピーにも鬱にもなるな、と思いました。
 リビーはムカつくババァで、意固地になったのは病気で目が不自由になったからかと思いきや、娘と断絶気味だったり、幼馴染からリビーは昔から難しいと断じられたりしていたので、イヤな女だったんでしょうね。目が不自由で変わってしまったのであれば気の毒なのですが、どうもそうじゃない。15年間ずっと妹が面倒見ているとのことなので、娘には相当嫌われてるでしょう。さぞかし毒親だったと思います。
 夫を亡くしたサラをずっとサポートしていた一面もあって、基本は優しい人だと思います。しかし!だいたいの人は基本優しいんですよ。「あの人は根が悪くないから」とか言って許す風潮はクソだね!根が悪い人間なんてドキュメンタリー『マザー』のヤクザ親父やビル・ワイマン等少数派です。
 不機嫌に生きざるを得ない何かがあるのはわかりますが、若いうちに向き合っておけってんだ。娘とどうせトラブってるんだろうから、いいチャンスだったろうに。
 まぁ本作はリビーのスモールチェンジが描かれており、それこそがグッとくるポイントなんですけど。

 一方、サラはいいですね、明るくて。キョロキョロする表情もキュート。かわいいおばあちゃんです。不機嫌ババァの世話をしているので亡くなった夫の写真を見て弱音はくのも無理ないですが、きっとサラはああやって情動を調整して基本明るく生きているんだろうなぁと感じました。絵を描いたり、日々を楽しんでいるのが素敵です。友だちもおりますし。

 そして、サラとマラノフの間にデート感があったのも良かった!年食ってもときめき大事ですよ!お互いおめかして、素敵でしたねぇ。マラノフもマラノフで孤独だけどリビーみたいに負をぶっちゃけないのがダンディーでした。


 とはいえ、一番心に残るのはラストシーンだったりします。本作ネタバレもクソもない日常系の話なので書きますが、ラストに姉妹は幼少期に共に見ていた鯨を見るために海を眺めます。それがすごく良いんですよ!涙が出るくらい良い。2人の会話もたわいもないんだけど、なんか胸に迫るんですよ!なんなのだ、この素晴らしさは!
 少し言語化できそうなんですがなかなかまとまらず。とりあえず今はこの感動を胸にしまい、味わいながら、将来この気持ちを言葉にできる日を待つことにします。
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