教授

わらの犬の教授のレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
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「冷たい熱帯魚」からのビジュアルイメージからのチョイス。
冒頭から何も説明してくれないけれど、どうやらイギリスの田舎にやってきたダスティン・ホフマンとスーザン・ジョージの夫婦。
いきなり乳首を…なんて表現したらいいかわからないが。
なるほど、もうなんというか、知性のない世界と荒廃感。
「ド田舎」の閉塞感はファーストシーンから叩きつけられてくる。
あとはひたすらひたすら息苦しい映像が続くのみで、たまにショッキングなエピソードが出てくるが淡々と不穏が交差する。

最後はもう、残虐な「ホーム・アローン」状態。
結局のところ誰が正しかったとか、守ろうとしたものは何だ?とか。
ラストは。
結局のところ、「事後」というのは、「事前」には、もう戻ることのできないという示唆で終わる。

不条理だが真理。
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