中々観る勇気の出なかったマンガ実写化映画シリーズです。
想像しただけで実写化のハードルが高そうな本作ですが結構頑張っています。
主人公 剣桃太郎を坂口拓、伊達臣人を榊英雄の「versus」コンビが演じています。
そして今作の白眉というか富樫を演じる為に生まれてきたかのような照英がすばらしです。
そのガタイを含めて正に富樫でした。
他にも虎丸役に山田親太朗、飛燕役に綾野剛(!)、江田島平八役に麿赤兒とツボを押さえた意外に豪華な俳優陣です。
ストーリーの前半は極小路秀麿の目から見た男塾という原作初期のコメディ路線。
後半は伊達率いる関東豪学連とのバトルです。
普通に考えて実写化のハードルが高そうなJはオミットされていて驚羅大三凶殺になっていますが。
ファンにお馴染みの民明書房も千葉繁のナレーションで再現されていますし、秀麿、松尾、田沢の再現度も高く原作ファンとしては好感度は高いです。
しかし全体に漂うチープさが酷く作品への没入を妨げてしまい学芸会感を感じてしまいます。
伊達の鎧のスケール感がおかしく、ひこにゃんみたいになってました。
虎丸役の山田親太朗の演技力の低さと2号生筆頭 赤石剛次を仲間由紀恵の夫でもある田中哲司が演じているのですがコレがヒドイ。
もっと予算があればもっといけたんではないかと思います。
何気に綾野剛が出演するマンガ実写化映画はヤバい作品が多い気もします。
今作での一番のハマり役は鬼ヒゲ役の菅田俊です。