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名探偵コナン 世紀末の魔術師のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第3作目。
実は劇場版シリーズは初鑑賞。
本当は1作目から順番に観たかったのだけど、今回は『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(2024)の予習としての鑑賞なので、この作品から始めました。
シリーズで初めて興行収入が20億円を突破した作品で、怪盗キッドや服部平次など、登場人物が多いのが特徴だった。

最近のコナンの映画はド派手なアクション性に富むものが多く、「もはや『ミッション:インポッシブル』では、、、?」と感じていたのだけど、この作品に関しては至ってオーソドックスなミステリー映画だった。
舞台も大きく分けて3つあり、序盤の大阪、中盤の豪華客船、終盤の古城と、目まぐるしく変わっていくのが映画ならではのスケールで楽しめる。
中でも古城の地下のシーンは『天空の城ラピュタ』(1986)みたいな雰囲気があって好きだったな。

また、今作のキーアイテムだったエッグの設定もよかった。
実際の歴史に絡ませる形で、そのエッグにまつわる秘密がロマンチックというか感動的で持ち主の愛を感じた。

ただ、せっかく怪盗キッドや服部平次が出てきたものの、出番的には少なかったのが個人的にはちょっと残念。
もう少し見せ場があってもよかったかな。
キッドが冒頭で歩美の家に降り立ったのも、ちゃんとした理由がありそうで何もなかったし(笑)

そんなわけで、ちょっとスケールの大きなミステリー映画として面白かった。
確かに最近のシリーズと比べると地味な印象はあるけれど、本来の『名探偵コナン』ってこういう感じなのかなと(笑)
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