凄く久しぶりに10年ぶりくらいに見たけど
改めて見ると10年前は分からなかったことが
この年齢になってたくさん理解できて
私のティムバートン作品の中で
一番好きな作品になりました。
(それまでは『アリス・イン・ワンダーランド』)
ティムバートン作品の中では
本当に珍しいと言えるほどの
家族の愛の物語で凄く明るい作品。
凄く明るいけどちゃんと中身は
ティムバートンらしさで溢れかえってて
最後がホロリと泣けて
あたたかい気持ちになる。
ユアンマクレガーの無邪気さが本当に良い。
好きな人のためなら何でも頑張れる。
何としてでも家に帰りたい。
その無邪気さや勇敢さが凄く素敵。
ジョニーデップではなく
あえてユアンマクレガーを
キャストしたのは大正解。
そしてまたしてもブシェミが破天荒。
本当毎回キャラが最高（笑）
年老いたユアンマクレガーの役には
アルバートフィニーで
息子役にはビリークラダップ
そしてその奥さんにはマリオンコティヤール。
ティムバートン作品では恒例の
ヘレナボナムカーターも出てて凄く綺麗！
父親が周りの子供達や友達に
いろんな現実ではあり得ないような話を
たくさんしてそんな父親に呆れる息子。
そんな困難を通して語られる
この映画は「父と息子の物語」
ホラ話でありながらホラ話でない。
父親が伝えたかったものは
何の意味もないホラ話なんかではなく
その話を通してどうやって
生きていってほしいか。
『ビッグ・フィッシュ』という題名が
何を意味するのか。
世の中の流れというのが川と例えられ
その流れに流されず、
型にはまらず自由に生きる者のことを
大きい魚と例えているということ。
そんな風に息子には生きてほしいと。
純粋な心を持つ子供のように
いつまでも夢と希望に溢れて
"冒険心"を持って生きろと。
