Sari

英国式庭園殺人事件のSariのネタバレレビュー・内容・結末

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ピーター・グリーナウェイ監督『英国式庭園殺人事件』4Kリマスター版鑑賞。グリーナウェイの初長編作品。17世紀末の英国南部。画家のネヴィルはハーバート家に招かれ、夫人から、不在の主人が戻るまでに屋敷の絵を12枚描くことを頼まれる。ネヴィルは様々な条件を出した末に、この仕事を引き受けたが、彼の描こうとする構図の中に、何故か不在のハーバート氏のシャツやマントが紛れ込んでくる。12枚の絵の完成後、ハーバート氏の死体が発見され、ネヴィルの疑問は、いよいよふくれ上がる…。上流階級の一家が、様々な策謀をめぐらす謎が謎のまま残されるミステリー。均整のとれた構図、幾何学的なフレームに、シンメトリーに対する偏愛ぶりは完璧主義者キューブリックに通ずるが、グリーナウェイにはより遊びの精神を感じる。
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