東朴幕院

木洩れ日の家での東朴幕院のレビュー・感想・評価

木洩れ日の家で(2007年製作の映画)
3.7
本作、『木洩れ日の家で』は2007年に製作されたポーランド映画で老婆と犬を主要キャラクターにして、老婆の息子や隣人に対する思いを淡々と独り言の様に描いた物。
なぜこの映画を観に行きたかったかというと、その犬が珍しい事にボーダーコリーだったから。犬好きとして観ない訳にはいきません。勿論、ハリウッド映画で口元をエフェクトで動かして喋っている様な描写も出てくる心配はなし。
ボーダーコリーが出てくる映画って『ベイブ』や『アイ・アム・レジェンド』でちらっと出てくる位なので珍しい。
そのボーダーコリーが非常にボーダーコリー的な性格で、警戒心が強く・興奮症である所、飼い主に寄っていく時は必ず、「ハッハッハッハッ、ハーッ」という息遣いだし。ここの所が犬との生活を非常にリアルルに表現出来ていた。映画の最後のシーンにおけるボーダーの表情がなんとも印象的。
映画は老婆役のダヌタ・シャフラルスカのしっかりした演技とドロタ・ケンジェジャフスカ監督の演出で非常に質素なストーリーながら飽きずに観る事が出来て満足。モノクロでテーマも大人向けである為、高年齢層に受ける映画と思う。良い意味で観賞後、余韻に浸る事が出来る作品。
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