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セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身のTSのレビュー・感想・評価

3.6
発掘良品第四弾。
発掘良品にハズレなしか?!
これも中々不気味な映画でした。その様子は多分オープニングで勘付くはずです。1960年代というと、モノクロ映画からカラー映画の過渡期であります。なので今でもDVDかBlu-rayを選択できるように、当時も予算によりけりですがモノクロかカラーを選べたでしょう。

恐らくカラーが主流になってきている中、なぜモノクロで撮ってるのかと思いましたが、なるほど、これはモノクロにしたほうが圧倒的に不気味です!(笑)

副題にもなっているアーサーという男は平凡な生活を送っていたが、秘密結社に目をつけられてしまう。そしてその内容とは、自分の人生を終わらせ、別の人生を歩んでみないかというものであった、、

まず本作はアカデミー賞撮影賞にノミネートされているようです。確かに随所に変わった撮り方をしていて、これがまた恐怖を煽ります。その最大の見せ場は、手術室。魚眼レンズで撮りよるんですよ(笑)パッケージを手に取り裏をみてください。それがこれです。いかにも不気味でしょ?

さて、アーサーからトミーという架空の人物になり、それこそ第二の人生を歩むことになります。しかし、、、

これだけは言いますがハッピーエンドなんかにはならないことは、パッケージを見ても予想がつきそうなつかないような、、(笑)中々胸糞悪いです(笑)

みなさんも自分が嫌で、別の誰かになりたいと思ったことはないですか?
でもこれをみたら思いとどまるはずです。いや、思ってもなれないですが、、

やたらと不気味に撮ったその撮影方法は天晴。一種のホラーですわ(°_°)

ところで、ブドウ酒の祭は大変淫らです(笑)よくあんなの撮れたなあと思ってしまいました、、あれも酔いしれる人間の素がでていて不気味でしたが、、、

総じて不気味な映画でした。
発掘良品にハズレなしと書いたのも、ハズレはなしであって、これが傑作かというとそうでもないのですが、見てみても良いんじゃないかと思う作品ばかりです。
意外に準新作なのでご注意を、、(笑)
TS

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