Yukiko

戦火の勇気のYukikoのレビュー・感想・評価

戦火の勇気(1996年製作の映画)
4.0
2019年5月25日
『戦火の勇気』  1996年制作
監督、エドワード・ズウィック。
この監督さんの『ブラッド・ダイヤモンド』が良かった。

湾岸戦争のさなか。クウェート。
サーリング中佐(デンゼル・ワシントン)は敵の戦車と
間違えて、同僚のボイヤー大尉の戦車に射撃命令をし、
ボイヤー大尉は死亡した。
その後、サーリング中佐は事務職となり、亡きカレン
・ウォールデン大尉(メグ・ライアン)が史上初の
女性名誉勲章受章予定者と言う事で、形式的な調査
報告書を上司から命ぜられた。
が、サーリング中佐が調べるほどに疑問が生じて……


マット・ディモンさんが新米兵士イラリオ役で出演
なさっています。26歳の時。
凄く痩せたマット・ディモンさんも見られますよ。
さすが!の演技。

戦争時、敵味方がくっきり分かれば問題ないけれど、
それが暗くて判別尽きかねる時、誤射もあるかも知れない。
敵味方が分かっていても、状況により、味方を
誤って撃ってしまうこともあるかも知れない。
映画の状況を観ていると、誰にでもあり得る、仕方が
なかったと言えるような話。
でも、皆が自責の念にかられ悩み、命を絶つ人、
心身ともに衰弱していく人、酒に溺れる人とさまざま。
本当は心やさしいいい人達だから悩む、悔やむ。

物事から避けて逃げるよりも、向き合って直接解決
しようとした方が心身にとっていいのね……って
ことを知る。

辛口のメグ・ライアンさん、違和感なし。
デンゼル・ワシントンさんが出演すると映画全体が
ピリッと引き締まるような思いをします。
Yukiko

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