Kuri

七人の侍のKuriのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭で。
四時間近い長編なのに長いとは思わずに引き込まれました、60年前のしかもハードルが上がりきった作品なのに!

会話は至極聞き取りにくくて、慣れの問題かと思っていたら、春日太一さんも会話の聞き取りにくさについて言及してるのを知って、あ、誰でもそうなんだと。それを枝葉に感じさせるくらいにアクションとロジックで引っ張っていってくれます。

仲間が揃っていく過程にワクワクしてしまうし、戦場になる村の構造を説明してくれるので戦闘が立体的に理解できる。

農民にも侍にも野武士にも全面的に肩入れせずに答えを出さない、でも生活は続いてくし命は繰り返すことを描くための必然ある4時間でした。満腹。
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