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七人の侍のMoDのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
3.9
10年くらい前に観た。激動の207分。今さら時間見てビビった。長すぎる、凄い。
今の映像技術に比べれば白黒で何が起こっているのかイマイチわかりにくいし、音声に至っては何言ってるのか全然わからないシーンも多い。でも、侍たちは全員(なんだかんだ)強い信念を持っていてカッコいい。戦後の映画ってこういう生き死にへのエネルギーみたいなのが脚本からも役者からもプンプンしていて匂いに当てられちゃう。

現代にはいないレベルの歯の抜けたヨボヨボの老人が登場するけど、当時には普通に現存していたのかな?黒澤監督だから歯くらい抜かせてそう、怖い。そんな長老の死に方とかこの映画の中である意味一番壮絶だよね。
百姓が助けてもらう立場なのに侍を信用しきってない感じも人間味たっぷりというか、ニホン(ムラ社会)だなぁ。
外国でもこの映画人気だけど、荒野の七人では全く理解されていなかった貧乏百姓が侍に白米をあげるってことの重大さとか日本人らしさをきちんとわかってほしいなー。これからの子供達にもこの武士道やムラ社会な感じ、伝わってほしいなー。と思いました。
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