アメリカから北京に引っ越してきた少年ドレは、いじめられているところをマンションの管理人ハンに助けられる。
彼からカンフーを教わることになったドレは、ひたむきに訓練を重ねていき…。
80年代の同名大ヒット映画をジェイデン・スミスとジャッキー・チェン共演でリメイクしたアクション。
今やハリウッド一の親バカであるウィル・スミス製作で、自らの息子を主役に1980年代の名作である『カラテ・キッド』(邦題:『ベスト・キッド』)をリメイクしたのが本作です。
母親の仕事の都合でアメリカから中国に引っ越した少年が、カンフーの隠れた達人に手ほどきを受け、めきめき強くなっていく話。
友情、恋愛、親子愛、ライバル心、師弟関係、そしてどれにも繋がる礼節といったところをシンプルに描いています。
人物設定や特訓の内容等オリジナルとの相違点もありますが、基本路線は変わらず、安心して観ていられる内容となっております。
そして何よりジャッキーが素晴らしい。
主役はって、ハチャメチャで暴れてたジャッキーが「師匠」かぁ…。
時の流れを感じる。
遂にジャッキーもカンフーの師匠役が似合う年齢になったんだなと
改めて実感しますが、今回の演技は賞賛されるのもうなずける抜群の存在感です。
いままでの役と比べて消極的で陰気臭い印象だけど、コツコツ根気よく少年にカンフーの稽古を付けていく様子は、地味ながらも素晴らしい。
やや鼻につく演技なウィルの息子を絶妙にリードして物語にリズムをもたらせてくれます。
ただ、面白かったんだけど全体的に脚本が子供向けな感じ。
万里の長城で修行したり、武道会が豪華すぎたり、なかなか突飛なところもあります。
リアリティを無視しても大丈夫な人なら楽しめると思う。
改めて思うのは、「正しい師」に出会うことの大切さです。
巡り合う時は巡り合うのですよね、きっと。
それにしても、プロデューサーのウィル・スミス夫妻は大変な親バカぶりですね。
撮影時もぴったり同行していたとか。
おかげで出演していないのにエンドロールの写真にはしっかり登場しています。