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青空娘のmajiziのレビュー・感想・評価

青空娘(1957年製作の映画)
5.0
増村保造と若尾文子が組んだ初作品。
これ以上ないくらいの爽やかさ!

「最高殊勲夫人」も好きだけど、青空娘は幸福感が溢れていて凄い。

愛人の子であるゆうこちゃん。
田舎でおばあちゃんと住んでいましたが、高校卒業の際におばあちゃんは亡くなり、父親の家がある東京へ。継母、兄、姉、弟の家族は冷たく、唯一優しいのは女中(ミヤコ蝶々)。
当然のごとく継子いじめが発動するのですが…

テンポも良く、台詞も良い。
どの登場人物もキャラがしっかりしており
そして若尾文子の美しさ、溌剌さ。
とにかくそれに付きますね。

物語の終わらせ方、ゆうこが父親に放つ台詞に人間関係の本質が表出しており、とても清々しいまとめ方でした。

朗らかで悲壮感のない作品。
映画として全てのバランスが完璧!!
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