このレビューはネタバレを含みます
石井隆、ムラキの夜
1993年、アルゴプロジェクト、ニューセンチュリープロデューサーズ提供、製作先日亡くなったミスター東映岡田裕。撮影佐々木原保志。脚本、監督石井隆。
「ヌードの夜、愛は惜しみなく奪う」見るために再見シリーズ。
石井隆の絶頂期、八十年代から九十年代充分な作品群を打ち出してきた石井隆。
出演作品群ポスターの格好良さ、
ネオンサインと竹中直人ことムラキと抱きかかえる余貴美子のポスター。
石井作品の鑑賞履歴おさらい「GONIN」「GONIN2」劇場鑑賞しています。
「ヌードの夜」は、かなり前にビデオ鑑賞で忘却していました。
前作は、ナミの物語。本作は、ムラキの物語よりな展開です。
ムラキは、前作からの流れで、身持ちボロボロ。
なんでもや紅次郎(クレナイジロウ)代行屋をはじめます。
そこに余貴美子さん扮する訳ありなナミが相談に。
いつしか二人は、ヌードの夜な事件に巻き込まれラブめいていきます。
石井隆のイメージ
雨、水
セックス、
絶望、
恨み、
暴力
血
今回は、やや暴力に重きを置いた感じ
物語もムラキよりの語り口でございます
その暴力のキャラクターが椎名桔平さんです、若いですよね、ちょっと演技が ガチガチ気味な暴君です。ある意味椎名ファン必見。
そこに竹中さん扮するムラキ。ムラキ的独り言、ムラキラブが全面に表現。
物語を翻弄する余さんがムラキを引っ張り、ひきづり、まきこみます。余さんの今ではレアなセクシーシーンも必見ですよ、余ファンヒッケン。
撮影の佐々木原保志さんの海岸の引きのシーンは、美しいですよ!
前作、本作とも重要な撮影マンなんかなぁと思ったりしました。
最新作の「愛おし」では、カメラマンさんが変わってまた、ガラリと印象が変わったかんじがしました。
ラスト付近の美しさは、なんとも哀しいムラキの泣き声のような心象風景がひろがります。
竹中さんと余さんが魅せるヌードの夜!
どちらかというと、ムラキの夜をブルーに、イシイレインに濡れながらお楽しみください。
是非ご覧ください!