ミケ

フィールド・オブ・ドリームスのミケのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オードリーのANN東京ドームをアリーナで見たくせに未視聴のまま参戦したので禊視聴

とうもろこし畑、どんなことが起こっても形を変えなかったという野球
その年代の文化を象徴したかのような映画作品(詳しく時代調べたらいろいろ間違ってそう)

その昔、ミステリーサークルはとうもろこし畑の中に作られた
人の目線からはその先に何があるか見えない未知の場所を隠せてしまうとうもろこし畑は身近な神秘な場所だったのだろう
どこからともなく聞こえる声は、進む先の見えない場所を上から見通す神の声

野球というものが全ての人の人生の中心足り得た時代
それでも、周りの人々は追いきれなかった夢よりも現実を見ようとして、野球を追い求めたレイに嘲笑を浴びせる

憧れの選手達による試合が目の前に広がるフィールドオブドリームス
それをみることができない人々との対比により、夢を追い求める人の儚さや滑稽さを際立たせる
それでも追い求めた先に仲違いした父親との再会を果たす
周りから見れば夢を追い求めることの多大な苦労や、逆風を浴びた結果に得られるものはぱっと見はそんなに見栄えのある結果ではないのかもしれないけど、夢を追い求めた人にとっては大切にしておきたいことなんだろう

夢を諦めたくなかった魂達が、神秘のとうもろこし畑の中から集まってきて、永遠と夢を追い求められるフィールドで生きている
現実に目を背ける事をやめれば、再び夢に戻ることができない社会の厳しさ
青年時代の心地よい夢の中にいたグラハムが、再び夢を諦めて医師としての自分に戻るシーンは涙が止まらなかったし、これを書いてる今もどんな気持ちで夢に蓋をしたのかと思うと涙が溢れてくる

素晴らしい人には夢を追い求め続けていった人もいれば、夢を諦めて今の素晴らしさを得ている人もいる
夢を追い続けることの苦しさ、大変さ、楽しさ、素晴らしさが、神秘を切り開いたフィールドオブドリームスに広がっていた
ミケ

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