アマゾンプライムにて配信開始!藤岡弘主演の隠れた傑作刑事もの。
過激派に誘拐されたポップコーラ社長。要求されたのはポップコーラの製造レシピ。舟木刑事(藤岡弘)は金を求めない犯人に軽い共感を抱きつつ捜査を始める。
超ありふれたストーリーだが、藤岡弘の顔面力と無茶なアクション、撮影監督木村大作(本作がデビュー)の全編手持ちカメラのドキュメンタリーみたいな撮影で余裕で観れてしまう。
特にクライマックスで
警備員に化けた犯人を追う藤岡弘→タクシーに乗り逃げる犯人→遠く離れていく藤岡弘→タクシーは交通整理に巻き込まれストップ→点みたいに遠い距離からどんどん藤岡弘が近づいていく→タクシーは危険と飛び出す犯人→対向車線の車にはねられる犯人
をワンカットでやってるのは無茶苦茶凄い。これ失敗できないじゃん。長距離を全力疾走する藤岡弘も凄いけど撮ってる木村大作もどうかしてる。
公開が73年なので『仮面ライダー』の直後なのね。仮面ライダーからの脱却をしたかった藤岡弘の熱意が感じる作品。最近のアマゾンプライムのチョイスは異常。誰が選んでるんだろ。
この時期は過激派の犯人に割と共感しちゃう映画が本当に多いのね。70年代だなあ。