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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女のyuraのレビュー・感想・評価

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サントラの「A Narnia Lullaby」と「Only The Beginning of The Adventure」を聴いてたら急にナルニアに行きたくなってしまったので鑑賞。
この2曲最近ほんとに大好き、

(途中ちょっとネタバレ有り)

小学生の時に友達の家に遊びに行った時にみせてもらったはずなんだけど内容は初見レベルで全く覚えてませんでした笑

時は第二次世界大戦下のイギリス。ぎくしゃくした4人のきょうだい達が疎開先でみつけたいしょだんすの先はナルニア国に繋がっていた。彼らはナルニア国に平和をもたらすと予言されていた4人のアダムとイブの息子娘たち…。

もとは1950年に出版されたC.S.ルイスのベストセラー小説。読んでみたい📕

子守唄はドゥドゥクというアルメニアの楽器と弦楽器のピッツィカートの特殊奏法で演奏してるみたい。
ターキッシュデライトも然り、ナルニアのファンタジーの世界はちょっと中東の不思議なテイストが入ってる故に引き込まれる…。

エドモンドのターキッシュデライト中毒(美味しそうに頬張るから食べたくなっちゃう。あの入れ物も真っ赤でもちもちのお菓子も繊細で美しい)とか王になるために女王に加担しかけるとか、(でもナルニアに来て最初に出会ったのが魔女であんなに優しくされてしまったらもう甘美な誘惑に負けるしかないよね。)
次男できょうだいの理解も得られないしいつも怒られるみたいな抑圧プラス第一次世界大戦という状況でよっぽど辛かったんだろうなと、4兄弟の中では1人だけ異色の空気感をずっと纏ってた印象。でも魔女サイドから決別する境目がはっきりしてなくて、アスランへの忠誠みたいなのは1番よくわからんかったかも。

ピーターが最初いちばん信じてなかったのに年上だからってだけでなんかラストの戦いとか戴冠式とかで「英雄王!!!」みたいな感じで讃えられてたのがモヤモヤが残ったところ。
剣に慣れてないゆえの敢えての戦いの剣さばきが拙いのかもだけどあんまり見ごたえなかったです…。手に汗握るみたいなことはあまり…。

ルーシーがクローゼット見つけてルーシーが自分のせいで捕まったタムナスを助けたいって思って行動してきたし、ラストでみんなを石化解いたりいちばん活躍してるのにルーシーはなんかやっぱり末っ子だから地位的にも過小評価されすぎでは??とか、思ったり。この時代だから男尊女卑が抜けてないのは当たり前だけど、ファンタジーの中にもその現実世界の人間が作った思想が侵食してるのはある意味ローファンタジーではあるけど既存の価値観が常に下敷きにあるのだなと度々意識せずにはいられない。

戦いを通してナルニアを救うかつきょうだいの仲をだんだん良くしていくみたいなストーリーだけどそもそも第一次世界大戦を現在進行形で経験した4人なのに行った世界線どこでも戦争あるってつらすぎるよね。サンタに武器貰った時は「戦争は醜いものなんじゃないの?」という戸惑いがあったけど、自分たちが国の救世主だったからってそんないとも簡単に戦争とかできる、、??普通…というモヤモヤも残る。

ジェームズ・マカヴォイのタムナスさんがほんとにいい役だった。コミカルで優しくて最高。

キツネさんがイケメンすぎる。
今作の最推しかもしれません。
対してオオカミはここの世界線でも悪の象徴。
でも群れで行動するとか忠誠心みたいな習性は活かされてる。

ナルニア国の国旗はハプスブルク家の紋章とかフランドル地方の国旗になんか似てるけど何か関係してるのかな…?

私事:大学入試が一段落しました…!
まだ結果はわかりませんが今週は少しずつclipを消化していきます…!!

結論:音楽とお菓子とタムナスとキツネがいい。
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