一切あらすじを読まずに見に行ったのだが、当たりも当たり、大当たり。
冒頭の地獄シーンと、棒読みすぎる主人公の演技に、丹波御大の「大霊界」を彷彿とさせられた。
だから内容もそれに近いのかな〜?と思ったら全然違った。
まさかオウム真理教の一連の事件をダイジェストで見せられるとは思わなかった……。
この映画は1999年という時期に作られたということが重要なんだろうと思う。もはや教祖すら死んでしまったイマでは、この映画のナマモノとしての魅力は半減してしまっているんだろうな。
最後に「変わらないものを信仰しなさい。例えば太陽」とか言うのも、なんだかな〜〜〜という感じで逆に面白い。薄いんだよね、言ってることが全部。そこが面白いんだけど。
映画のセットに関しては、1999年ならもう少しCG使えるのでは?と思ったけどめちゃくちゃ味があって良かった。
でも最初の、幼女連続殺人犯の青年は嫌がる演技が下手すぎて、拷問じゃなくて合コンの罰ゲームか何か?と思うほどだったから笑っちゃった。
そしてあまりにも偽物すぎるゴキブリ。エッチしてる布団の上で微動だにしないの意味わからんで面白い。
しかし偽物なんだけど気持ち悪すぎて、映画館内にいたらいやだな……とか想像してしまう。ゴキブリ嫌い。
ラストシーンに関しては、某八武士道と2本立てで見てたので、なるほどそう繋げるのか〜〜!!!と納得。
あれは一種の浄化作業だよね。あのシーンだけ突然空気が変わるので。
しかし……地獄と娑婆をあんな簡単に行ったり来たりできるなら死なんのでは…………不死身か……??
とにかく、正にカルト映画というおもむき。このチープさが癖になるんだよなあ……。