アーリー

一番美しくのアーリーのレビュー・感想・評価

一番美しく(1944年製作の映画)
3.4
2023.10.6

なんと黒澤の奥さん矢口陽子主演。今作を撮ったあと結婚したらしい。

女子挺身隊のお話。勤労奉仕の名の下に働かされていた、というのが今の時代に生きる自分のイメージ。彼女たちの葛藤や辛いことが描かれるのかなと思いきや、蓋を開けてみると働きたい!国のためになりたい!と頑張る女子たちの物語やった。
 熱が出ても働きたい。故郷に帰りたくない。親が亡くなっても帰らない。逆に上司が休みなさいと言うぐらい、働く女の子たち。流石に全く共感は出来ないけれど、その自分が生まれた時代を懸命に生きている人間の姿には感動させられる。1944年公開。まさにな時代。当時に撮られた作品で、この内容でというのが歴史的に価値がある。

女子女子してる会話や集まりが多い。いつの時代もそういうところは変わらんのかなと安心しつつ、あの甲高い笑い声と節操のない話し方にちょっと辟易。女の子だけの空間とか話とか苦手やなぁ。楽しそうなんはいいんやけど。

何回か出てくる大人数を写すカットが特に好き。そういう絵画みたい。長回しするし会話のテンポ感も良くて、訓練されてる感じ。

朝ドラみたいな雰囲気。相変わらずセリフは聞き取りづらいなぁ。
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