アーリー

白痴のアーリーのレビュー・感想・評価

白痴(1951年製作の映画)
3.6
2023.12.9

ドストエフスキーの同名小説を元に、舞台を戦後の昭和に移した物語。

白痴とは重度の知的障害のこと。今作の主人公亀田は戦犯として処刑される直前に中止になり、しかしそのストレスから障害に至ったという設定。アホではあるけどそれは裏を返せば純粋で正直。その部分に惹かれた女性二人との関係が周りを巻き込んでいく。愛、友情、憎しみ。色んな感情がぶつかり合う。

暗い。もうちょっとポップにしてくれたらいいのに。知的障害への対応は差別的では無く、むしろ好感をもって描いている。が、純粋とはいえどそれを表現するのが難しい印象。結局何を考えているのか、女性それぞれに対して何を思っているのかが分かりづらい。ほんで女性二人も癖のあるめんどくさい系。三船敏郎の方がわかりやすくて良かったけど、近くにはいたくない。
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