カンパッチー

冷たい雨に撃て、約束の銃弾をのカンパッチーのレビュー・感想・評価

3.8
前から邦題かっこよくて、気になっていた作品。

香港ノワールもので、娘の復讐のために雇った3人の殺し屋とフランス人コステロの間で情が芽生えていき、友情が生まれていく。しかし、コステロには昔、頭に負った銃弾で記憶がどんどん失われていってしまうという、依頼人が覚えていない復讐に意味があるのか?いや、俺たち3人が覚えているという仁義と義理に溢れた男たちのあっつい物語になっています。もうね、3人の殺し屋がベタなんですけどカッコイイんですよ、路地裏での銃撃、ゴミ置き場での激闘!ゴミの塊や、シール、ヨレヨレのタバコのひとつひとつの小物がかっこいい。男が惚れる漢たちです。

中盤から後半ちょっと失速しますが、それでもラストのコステロの笑顔だけで良いです。メメントが好きな人ももしかしたらハマるかも?記憶がなくなって復讐相手が目の前にいても分からない、更にどんどん記憶が失われていくのにどうやって?という部分や写真や自分の手や銃に文字を残していくところなど重なる部分もあるので面白いですよ。一切女性が物語に関わらない男臭い物語ですが。