チョマサ

ほしのこえのチョマサのレビュー・感想・評価

ほしのこえ(2002年製作の映画)
1.0
新海誠の映画は、あるていど大人になって、映画の登場人物を等身大に感じられると、それまでの愛着や興味を失ってしまった。

こどもはアンパンマンが大好きで、一時は離さないくらい好きで、ある時期が来るときっぱりと興味を失うという話を目にしたことがあるけど、そういうある年齢までは聖典や親友のような、本とか映画とかアニメとか、そういった作品はあるんだろうなと思う。後から振り返って、懐かしんだり笑い話にするような作品である。

要は新海誠の映画はおしゃぶりのようなもんである。一時は必要だけど、丈夫に育てば自分をあやすものはいらなくなる。

新海誠の映画がそんな作品だと思うのは、思春期とか初恋とかそういった、一時は大事に思えるけど時が経てば大したことないことを大げさに描写するからだと思う。

なんというかこの映画が画期的というか、この映画によって判明したことは、この『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』のような映画にフェチを感じる観客がいたことだと思う。

設定に粗があっても、常識的におかしくても、感情に媚びる描写があればだいじょうぶ。そういった感動ポルノとして『世界の中心で愛を叫ぶ』よりも先駆的な映画だったとおもう。

新海誠監督はエロゲーのOPとか手掛けてたらしいし、key作品とかのコピペを見ると、そういった感動ポルノとか泣けるものの源流ってアダルトゲームから来てるのだろうか。
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