Nao

シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛のNaoのレビュー・感想・評価

3.5
一時的な休暇をもらった水兵バッグスと、黒人との間にできた息子を持つ売春婦のマギーとのふれ合いを描く。
タイトルのシンデレラ・リバティとはアメリカ海軍の俗語で、深夜12時までの外出許可という意味。

ジェームズ・カーン演じる水兵のバッグスは始めはこの男大丈夫か?と心配になるが、売春婦マギーと親しくなるにつれて男らしさや優しさが増して段々と安心出来る存在へと様変わりする。
マギーのわがままやつい口走ってしまう尖った言葉でさえ、親身になって受け止めていたように感じる。
時には自暴自棄になり、荒くれたりもするが、マギーの息子ダグとの交流は心温まるシーンばかり。
決して恵まれた環境ではないが、ただ幸せを願ったバックスの振る舞いは、どこか釣り合わず、マギーの気持ちが追い付いていない展開が痛々しい。
何故そこまでして尽くすのか?と疑問さえ感じる。
ただ、ラストを見ると尽くして来た甲斐があったのかなと思えて良かった。
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