風ノ助

アギーレ/神の怒りの風ノ助のレビュー・感想・評価

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)
4.0
『フィツカラルド』に続いてアマゾン過酷ロケの映画を観る

伝説の黄金郷を求めてアマゾン奥地を探索するスペイン人の一行が破滅に向かっていく物語

目の錯覚かと思うような断崖絶壁を下っていく長い列
濁った急流を筏で渡っていきその近くで爆発する火薬
命に関わるような危険なシーンを全部CGじゃなく実際に行っている
誰も死んでないよね、怖くて調べられない

隊員たちは次第に精神がおかしくなっていき飢えや先住民の攻撃など過酷な状況の中次々と命を落としていく
その中でもとびきりイカれてたのがアギーレだった
死体が散乱する中なぜか大量に湧いたリスザルを追いながら「我が娘と大帝国を築くのだあ!」と筏の上をくるくる歩き回るキンスキーが演技なのか素なのかわからないくらいの狂気を見せていた
極限の風景とキンスキーの尋常じゃないオーラを引き出して撮り切ったヘルツォーク監督も相当にやばいけど
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