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けものの眠りのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

けものの眠り(1960年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

実質吉行少女が主役だろう。長門記者は狂言まわし。前半は少女と記者の元気いっぱいな父親さがし探偵物語。後半は一家での引っ越し先の山手犯罪スモールタウンを舞台にして。少女のどこか変貌した父への暗い疑念が噴出するヒッチ疑惑の影のようなサスペンス。さらに第三国系新興宗教教団がからむのでよけいダーク。教団巨大施設の瀬戸内の島にマークされた組織の者を潜伏させるのもなかなか厭なかんじがしてよい。教団の巨悪ぶりも胸糞で結構な数がころされるし手段も薬物主体で陰湿高度。コンパクトすぎるくらいつめこまれセリフにまとめられてるが演技が皆よいので気にならない。怒濤のラスト。教団巨大施設の瀬戸内の島へ教団献金被害者によるプロパンガスボンベ積載トラック爆弾が突入。
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