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毛の生えた拳銃のbrianのネタバレレビュー・内容・結末

毛の生えた拳銃(1968年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

司郎(吉澤健)は自らの恋人を襲った組織に復讐するためボスを刺しその手下を撃った。組織は高(麿赤兒)と商(大久保鷹)の殺し屋を雇い司郎を始末するよう命じる。しかし、高と商は追跡を続けるうち司郎に親しみを覚え始める。

全編モノクロのフィルム・ノワールと思いきや、酒池肉林な乱交シーンはカラーに変わりあっと驚かせる。

高と商のやり取りは『ルパン三世』を思わせる。コミカルだけど〆はシリアスに決める心憎い演出。

製作は若松孝二監督。彼が提唱する「革命、爆弾、同志、セックス」を体現した映画だと言えるだろう。

音楽は山下洋輔トリオの中村誠一(テナーサックス)、森山威男(ドラム)でエッジの効いたフリー・ジャズが冴え渡る。

次は同じく大和屋竺監督作品『荒野のダッチワイフ』を観たいところ。
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