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若草の頃のtottsunのレビュー・感想・評価

若草の頃(1944年製作の映画)
3.6
「若草の頃」🎬18
万国博を翌年に控え、皆が浮き足立っているような1903年夏のセントルイス。父アロンゾ(レオン・エイムズ)、母アンナ(メアリー・アスター)とローズ(ルシル・ブレマー)、エスター、アグネス、トゥーティの4人娘と長男ロン・ジュニア(ヘンリー・H・ダニエル・ジュニア)が暮らす中流階級のスミス一家。次女エスター(ジュディ・ガーランド)は隣家に住むジョン・トゥルーイット(トム・ドレイク)を想っていたが、彼は彼女に気付かない。ウォーレン・シェフィールド(ロバート・サリー)からのプロポーズを望む長女ローズは彼からの電話を待っていたのだが、ウォーレンは相変わらず煮え切らない。
すっかり虜になっているテアトルクラシックスACT.1のミュージカルシリーズ。
前回の「イースターパレード」に続いての鑑賞。
先日「ジュディ 虹の彼方へ」を観た後だからちょっと複雑な気持ちになってしまった。
この時もあんな監視下にあったんだろうなと変に察してしまう。
個人的には「イースターパレード」の方が物語自体は良かったけど、衣装や音楽は負けず劣らずだった。
今作でも大好物の華やかな色とりどりの衣装やボンネットにすっかり魅了されてしまった。お人形さんのような素敵なドレス、綺麗に整えられた髪型のジュディ・ガーランドが本当に可愛い。
音楽はディズニーでもクリスマス時期には必ずと言って良いほど聞く、欠かせないナンバーのひとつである「Have Yourself a Merry Little Christmas」も今作のための曲。
ジュディ・ガーランドが真っ赤なドレスを着てしっとり歌い上げるその歌はシーンの情景もあって少ししんみりしてしまう。
あとね、個人的にはちょっと風情があるなと思ったのはガス灯のシーン。
現代ではスイッチ押すだけで(なんならリモコンでも、スマホでも)点けたり消したり明るさの調整出来るけど、そうじゃないあの時代だからこその雰囲気があって良かった。
おじいちゃんのスマートな優しさも微笑ましかった。
作品や動画が溢れてる現代からすると、物足りなさもあるけど…戦時中に公開された作品として(日本では終戦後だけど)家族の良さを再確認できるとして大ヒットしたって知って、その背景を知るだけで今の時代と比べるべきじゃないんだなと思う。
私的には☆☆☆.6かな。
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