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銀座の女のhummingbirdのレビュー・感想・評価

銀座の女(1955年製作の映画)
4.5
銀座の置屋を舞台に芸者たちの日常を描く。

これは映像が凝っていてすごく良かった。何が良かったかというと、各シーンにいろんな仕掛けがある。

例えば、轟夕起子と男性が歩いている場面、カットが変わると水をまいている女性の後ろ姿になり、あれ何だろう?と思うと、その女性が振り返って話し掛けたのが轟夕起子という具合。

このアップはなぜ? この人は誰? ここでカットを割ったのはなぜ?と、疑問を追っていくと、ちゃんと理由があるのが面白かった(答えが分かるのはすぐだったり、ずっと後だったりする)。

旧作にしては上映時間が長くて、ラストのエピソードが予想以上に続くのは戸惑ったけど、そこでそれまでの部分が布石になっていたのに気づく。

「脚本家 新藤兼人」
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