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ホブスンの婿選びの皿鉢小鉢てんりしんりのレビュー・感想・評価

ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)
3.5
端から端まで好感の持てない人間しか出てこないあたり、流石イギリス映画だなぁ……といった印象。終盤になると、相対的にチャールズ・ロートンが不憫に思てくるという徹底ぶり(あくまで“相対”であることはブレない)
ロートンがムーンレイカーよろしく、酔っ払って井戸に落ちるシーンの謎の面白映像とか、デヴィッド・リーン御大も何してくるかわかったものではない。
アル中による幻覚シーンもあり、『失われた週末』に並ぶ50年代ならではの慎ましいトリップ描写が味わえる。