ヴレア

えびボクサーのヴレアのレビュー・感想・評価

えびボクサー(2002年製作の映画)
2.0
正月と言えばエビ。
エビと言えばボクサー。

正月そうそうこんなくだらない映画を観ているのは全国でも私くらいのもんでしょうね。

とにかくB級というかC級というか、よくこんな映画を作ろうと思ったなという感想がまず浮かんだ。

ビッグになる夢を持つボクシングのトレーナーがある日テレビでエビがカニをパンチで撃退している映像を見て衝撃を受ける。
これだ!エビを人間と闘わせようと。
で調べた所、偶然にも2mを超えるエビが見つかったという知らせを受けるんですね。なんでそうなる(笑)

すぐさまそのトレーナーは全財産をはたいてエビを購入するんですね。で、敗戦続きでドン底の親友のボクサーを誘ってエビを連れてスポンサー探しの旅に出るというロードムービー的な物語が展開して行くんだけど、どこでも断られて仕方なくホテルでエビと一緒に過ごしたりするんだけど、エサ代やらなんやらでどんどん金も無くなって追い詰められて行くんですね。中には、調理用としてエビを買い取りたいという人も現れるんだけど、毎日世話をして行く内にエビに対して情が移っちゃって断るんですね。で、最終的にはなんとかエビボクサーとして闘わせるショーの開催にこぎ着けるんですが、果たして無事に成功するのか?という話なんだね。

とにかくエビが気持ち悪くて最初は引くんだけど、トレーナーとの交流を通して徐々に観てる方もエビに感情移入させるような巧い演出だった。

つまらないんだけど、意外に丁寧に人間ドラマを描いているような気がするので憎めない作品。

それから、エビじゃなくて正確にはシャコだったぜぃ。
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