ただただマイケル・ファスベンダー目当てでしたが😅
監督は今作で英国インディペンデント映画賞 - 監督賞を受賞したアンドレア・アーノルド。他に短編実写映画賞でオスカーを獲っている実力者なんですね🏆
最近は女性監督作品に大当たりしてます🎯
ファスベンダーは超クソ野郎の極みだったんですが😱それでも甘い笑顔、セクシーな上半身を拝めたし、ダメ男でも魅力がダダ漏れするファス様のまた別な一面を観れて、鑑賞毎にその確実な演技に感心させられます。
邦題がダサいけどその通り、イギリスの片田舎でシングルマザーと妹と3人暮らしをしている15歳のミアの成長物語。
労働者階級の団地に暮らすミアは、女友達とはソリが合わず常に仲間はずれ。いつも1人でHIPHOPを聴きながらオリジナルダンスを踊るのが趣味♫
家に帰れば母親は新しい彼氏コナー(ファスベンダー)を連れ込み暮らし始める。顔を合わせれば母性が無いとしか思えない言葉を吐き捨てられ、妹もまだ10歳位なのにタバコ吸うわ、汚ったない言葉で罵って喧嘩を吹っかける。
そんな環境にいて、母親に当然反抗的なミアだが、コナーは自分のダンスを褒めてくれたり、個性を尊重してくれる。日々の些細なことから優しさに気付き心を許し、そして性に目覚めていく...
また同年代の素朴な青年との出会いもあり、年齢相応な恋の始まりもあるのだが、やはり大人の男の吸引力には磁石のように吸い付けられる。
コナーは数日は家にいるが、出て行ってしまったりする。どうも意味深な電話をしているのが気になり、とうとう住所を掴んでその留守宅に侵入すると...
後半は若干サスペンスチックになって俄然目が離せなくなる。
こんな水槽(タイトルの『フィッシュ・タンク』は労働者階級が住む共同住宅を水槽に見立てている?)にいてはダメになると、自立の覚悟で家を出る。
母親と妹との会話なしで一緒に踊るダンスが緩くてイイ♬
様々なことを短期間に体験したミアは間違いなく成長している。
心が荒れたけどまだ若い、先には不安ながらも未来が広がる。
ラストはジャケ写のように清涼感さえ感じられる、良作でした✨
一貫して労働者階級に焦点を当ててて制作し続けるケン・ローチ監督に似ている雰囲気があるから好みなのかも知れない。アンドレア監督自身もローチ監督から影響を受けているらしい。
そしてシングルマザーで同じような環境で育ったらしい。もっと他の作品も観たくなった。
効果的に使用された曲♬
Life's a Bitch by Nas
https://youtu.be/nCnqDvvZrcM