しゃおりん

逆噴射家族のしゃおりんのレビュー・感想・評価

逆噴射家族(1984年製作の映画)
3.7
寝起きの一本目で観るにはパンチ効きすぎた(笑)
家族ゲームで見たような清々しいまでの字義通りな意味での家庭崩壊をここでまた見た。好きだなあ〜だんだん狂気に染まっていく感じ。
最後のお父さんは採掘機?穴掘り機?、お母さんは包丁、兄は謎の三角形、妹はプロレス、爺は日本刀で戦うのおもしろすぎたけど、犯されそうになった妹は酷すぎた。エグい。
お父さんの目指す先の完璧な家庭とは一体なんなのか。何が普通なのか。何が異常なのか。
お父さん、いわゆる父としての威厳が発揮できるような男が強い家庭にしたかったんじゃないかなあ。小林家では母と娘が強そうだったし。今となってはかなりステレオタイプだけど、80年代だもんね・・・それでまあ、そんなイデオロギーの中で生活してたら自分の家での男の不能性や女の奔放さが病気のように見えているのかなあ、と思った。