ゴミ箱島代表ひもる

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のゴミ箱島代表ひもるのレビュー・感想・評価

4.0
この『序』は、TVシリーズの第壱話から第六話までを再現したストーリーで、もちろん完全に一から作り直されているので、旧シリーズを見たことがない人でも安心です。一方、旧シリーズのファンは同じストーリーだけでなく、旧シリーズからの微妙な変化からさまざまな考察ができるように作られています。映画になって進化した美しい街の背景やCGで描かれたエヴァと使徒たちをしっかりと楽しめる作品です。この映像は、ストーリー全体を通して、デジタル撮影とCGによって古いシリーズよりも素晴らしいです。この作品の第5使徒ラミエルに相当する第6使徒はCGだったので描くことが出来たのだと思います。この映画も何年も前の作品ですが、今でもすごい映像だと思います。旧シリーズのファンはこの進化にかなり驚いたと思います。ストーリー自体は旧シリーズとほぼ同じですが、1本の映画としてきちんと整理されたものに再構成されています。特に最後の6番目の使徒の戦い。流れは旧シリーズとほぼ同じですが、決戦の前に、ミサトさんはシンジ君に、ネルフ全員がシンジ君と同じく命を賭けて戦っていること、そしてシンジ君の最後の決戦の戦いの動機を強くしています。そして、彼の成長を描いています。まだ完全にパイロットになることは決まっていませんが、うじうじ主人公であるシンジ君を描いたシリーズ1作目として良いものだったと思います。