お気に入り作品記録。
バイオホラーの中でも設定・クリーチャーともにトップクラスに好きな映画。
子供達を死に至らしめる感染症を媒介する害虫を駆除する為、ある学者が生み出した害虫の天敵“ユダの血統”。
それはアリとカマキリをかけ合わされた虫であり、強い生命力を誇る黒き害虫を駆逐する救済となる存在であったがーー。
まずは話の下地となる上記の設定が面白い。
昆虫の凄まじいポテンシャルと、彼らの生命サイクルが“人工益虫”の枠を優位に超越する科学的驚異。
そしてタイトルの意味と姿、彼らの息吹をじわりと示されながらストーリーが進行していくにつれ、昆虫への絶望と恐怖に近い畏怖を噛みしめる。
“ユダの血統”の恐ろしさだけでなく、地下や電車のそれぞれのシーンや、他の子供と違う個性を持った少年と祖父といったキャラクターも印象に残っている。
(日本人の黒い瞳ではかなり細部が視認できにくい為、暗闇シーンではやや画面の明るさを上げるのが良いかも)