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ゴッドファーザーPART IIのtottsunのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
4.1
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「ゴッドファーザーPART2」
幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの、父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中でのドンとしての苦悩と復讐の物語を、巧みに交差しながら展開していく。
上司の方からBlu-ray Discを借りての鑑賞第二弾。
(「ハウス・オブ・グッチ」を鑑賞した際に職場の上司の方に感想を伝えたところ「ゴッドファーザー」の話になり「
1しか観たことない」って伝えたところBlu-rayを持ってるから貸してあげる!と翌日すぐ持ってきてくださいました)
「ゴッドファーザー」は以前観たことあったため忘れているシーンはありながらも全体的な流れは覚えていた。
一方で今作からは初鑑賞。
知らなかったけど、今では当たり前の過去と現在を行き来した描写をした作品は今作が初と知って驚いた。
何事も初めてがあるわけで…でも、そんなことこれっぽっちも考えたこと無かったけど当時は新しかったんだろうな。
マイケルの父であるビトーとマイケルの現在の描写が交互に描かれていて分かりづらいって声もあるみたいだけど…個人的にそこは問題無かったかな。
ただ、マイケル編は登場人物が多すぎて前作とも敵が違うため相関図を見てから鑑賞するのがおすすめかと。
会話しているシーンで名前が頻発するけど顔と一致しなかったりするからその方が分かりやすくて良かった。
検索すると丁寧にまとめてくれている方がいるので参考にしてみると良いかと。旦那さんと一緒に見たけど、彼は相関図を見ないで見たため人間関係がざっくりした理解しかできなかったらしい。
ビトーのパートは前作を見ていると繋がる部分があったりして比較的分かりやすいかと。
ゴッドファーザーとしての2人を描くことで父ビトーの義理深さやファミリーの愛、温かさを感じる一方でマイケルのどんどん深みにハマってもがくほど静かに沼に沈んでいくかのような対比が感じられるあえての描き方だったのかな。
個人的にはロバート・デ・ニーロの演技が言葉が少ない割に表情も特段豊かではないけれど、その抑えた演技が良かったと思う。前作でマーロン・ブランド演じたビトーを感じられた。
「ゴッドファーザー」シリーズは初見の人間よりも何度も繰り返して観るからこそ覗ける世界がある気がする。
そして自身の鑑賞する年齢も上がって行った方が受け止め方変わるような。
確かに長いし、一見さんお断りのような雰囲気もあってとっつきにくいとは思ってたけど…渋いわ。
PART3まで見たらもう一回最初から見直したくなりそう。
私的には☆☆☆☆.1かな。
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