さすがに4時間近くの映画は長く、登場人物も多いので混乱した。
演出もパートIの方が素直でした。
それでもヴィトーとマイケル親子二代を描くことで、この物語の「ファミリー」というテーマを饒舌に表現していた。
Iの方がエンターテイメントとしては上だけど、IIは物語が良かった。
問題を殺人で解決してしまうマイケルと、Iの冒頭で出来る限りそれを避ける父。
ヴィトーの偉大さや、血縁のしがらみ、近代の理性的な社会が、お坊ちゃんだったマイケルを暗く苦悩に満ちたマフィアにする。
若き日の父がマイケルと笑いながら電車から手を振るシーンは、その後の二人の違いを思うと苦しくなる。
長いけど、一族の男たちの雄大な物語です。