Penney

マネー・ショート 華麗なる大逆転のPenneyのレビュー・感想・評価

5.0
小笠原諸島へ行く船内放送で視聴。面白すぎて竹橋から父島に着くまで6回は観ました。

この映画を何度も観たことで、マネーリテラシーがかなり上がりました。言葉での情報量が多いので、吹き替え版の方が内容が頭に入りやすいです。

一般層の住宅、という生活基盤にかけるローンだから、返済が確実で安全な投資ですよ〜と証券会社が売りまくっていたけど、実態は犬の名前でもローンが組めちゃうくらい杜撰なものだった。
さらにその中でもやばいものを組み合わせ、有名証券会社がAAA最優良の格付けを与える最低な商品が誕生するほど、米国は住宅ローンに熱狂していた。

もしこのローンが破綻したら、財産や家を失う人がたくさん出てやばすぎる。そんなこと起きるわけない…と皆が思っているときに、全力ショートポジション(暴落に全財産以上つっこむ)した男たちの話です。

証券会社の無責任さも、銀行のやばさ(確かこれでドイツ銀行とみずほ銀行が一瞬破綻かと騒がれた)も、経済の狂乱も垣間見て恐ろしくなります。
暴落に賭けた男たちも、それが起きると何が起きるか理解していて、決してハッピーエンドではありません。

緩急のバランスが良く、畳みかけるように展開するとても面白い作品でした!
Penney

Penney