アデルの恋はわざと滑稽さを伝えるように描かれていると感じました。
長すぎるベッドシーン、公衆面前での性行為の強要、常に美しいエマに対して粗雑な振る舞い…
アデルの激情?習慣になってしまった執着?を、役者は迫真の演技で、カメラはあくまで淡々と描画していきます。
とにかく演技とカメラのバランスが絶妙です。
演技が凄すぎるのか、引き出すカメラが良いのか、私にはわからないのですが、色彩も含めて、こういうのを撮りたい監督はたくさんいるだろうなと思いました。
どこかシニカルで、技巧的。女性が美しい。
フランス映画のイメージに忠実な作品です。